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  風邪に対する抗生剤の使用について

 風邪に対する抗生剤の使用について 

風邪の大部分はウィルスに感染によるものですから、抗生剤の効果はありません。最近の研究でも、風邪に対する抗生剤の使用は副作用が増えるだけで、風邪を早く治す効果はないといわれています。また、抗生剤の使いすぎはかえって抗生剤の効かない耐性菌を増やすことになりかねません。したがって、当クリニックでは以下の場合にのみ、抗生剤を使用するようにしています。

1)急性扁桃腺炎など、明らかな細菌感染による病気の場合。

2)糖尿病や慢性呼吸器疾患などの病気があり、風邪に伴い細菌感染を起こしやすいと考えられた場合。

3)比較的体力の低下している高齢者。

4)風邪が長引いており、ウィルス性の感染ではなく肺炎などの細菌性の感染が考えられる場合。

5)膿性の鼻汁や黄色〜褐色の痰が出ている場合。

6)その他、医師が抗生剤投与が治療に必要であると考えた場合。

したがって、風邪に対して薬をもらった場合でも、3日以上発熱が続く場合、次第に咳や痰が増え、鼻水や痰の色が濃くなってきた場合など、症状が悪化している徴候がみられるようでしたらすぐに受診するようにしてください。その際は胸のレントゲン写真や血液検査などが必要な場合もあります。

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Onai Clinic of Internal Medicine